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マンモスハンター、シベリアからの旅立ち

これ良い特集です。私はテレビを持っていないのでDVDで初めて知りました。

いきなりモデルの人の顔のタイプから、日本人の顔のタイプが北方からオセアニア、澪波中国まだ広がることがわかった、と始まるのです。昔アメリカ人のお客様と議論していたのですが、優秀なる人材は混血の中から生まれるということで終わりました。そのときアメリカ人が日本人も混血だと言ったのが鮮明に思い出されます。

とにかくブリヤート人の映像を見ただけで唖然とします。似ている。2万3千年前のマリタ遺跡。グレートジャーニーの亜流でシベリアを目指した人々。その理由は夏の間に出来るオアシスのような環境。その環境を好むマンモス、マンモスを捕まえ生活する狩猟民族。

そして氷河時代の最寒冷時代に今までの環境と同じ環境に移動、すなわち緯度の低い地帯への移動。その中の流れに樺太から北海道の流れがある。といわれると頷くしかない。

そして津軽平野も凍って渡れるようになる。そして本州に移る。ということで2万年以前前には日本には人類は存在しなかったらしい。このころは針葉樹でマンモスなどの獣が散在。狩猟民族。

しかしその後すぐに始まる温暖化。広葉樹林に変化。さらには水面の上昇により大陸と切り離される。この草原から森林化の変化は大型獣の狩りつくし、食糧不足を生む。ここで土器の発明と木の実の料理(火を使い食べやすくする)の可能性。ドラマが出来てから500年くらいとしましょう。映画が出来てから100年、そんなのかわいいよ、と言わんばかりのドラマがありましたね。生きていくということはこういうことなんでしょう。この煮炊きする土器の発明によって定住生活、すなわち縄文時代が1万年続く。素晴らしい。

「薔薇の葬列」松本俊夫監督
これは期待してみたんですが(一度観てみたかった映画でした)はっきり駄作です。
すべてが中途半端。もともと「ゲイ」の映画ですのでゲイが美男子でなければ見るに耐えないのですが、ピーター(すごい美男子という触れ込みですが)ブスですね。
そして中途半端な権力への抵抗を描くのですが、これも時代を感じますが今ではもっと過激な映像があるので「おまえこんなことしていていいのか」と私は監督に言いたくなるくらい、初歩的なテクニックばかりです。
エディプスコンプレックスの表現で家族写真の父親のところを焼くなんてストレートすぎるし、映画を劇中で作っているのですが彼らがマリファナとか言っているのですが、存在自体がドラッグではないんです。今では逆に薬はやっていない品行方正な子がやっていたりする時代でしょう。
時代を割り引いても、ちょっとダサい。
しかし街の風景は良いですね。懐かしい風景というか日本はこんなに変わったんだ、と思うくらいに違います。そして人と触れ合うこと、外に出ることが時間つぶしになっていた時代ですね。オタク、文化というより外で仲間と出会っていた(どんな仲間でのいいのですが)時代だと思います。
今は活発な人もインターネットはやっているし(インターネットというだけで本当はオタクだと思ってます)DVDで映画を家で見ているしまさに日本人、世界の先進各国総オタク状態ですよ。私は商売柄、この流れをどうにか変えたいのですが、もう無理みたいです。
また快適に引き込もる商品が売れてますからね。液晶テレビ、CS,DVD,PC、インターネット、ADSLなどなどです。そして外に出るときは車。世間を見ていて思うのですが、車を買って乗っている人くらいしか消費していない感じがしております。いわゆる、クルマを買える人は勝ち組み、この人たちが車でいける駐車場のある施設で歩かずに雨に濡れずに買い物食事をして、その中ですれ違う人々との関係のみでまた家に帰ってDVD,インターネットというライフスタイルです。
その点、この映画の人たちはお金の使い方も派手ですし、無駄な使い方です。こういうのは大好きですね。そして、外に出て実際に人と会う、または出会う、という人間の出会いふれあいの基本を確実に行なっております。
しかしポスターになっているシーンはさすがに良いですね。あのイメージで観るとひどい目に会うことは間違いなし。あとは何も言うことなし、という程度。

「バレット・バレエ」塚本晋也監督 1998年

「晴れ、ときどき殺人」の井筒つながりで観てます。この監督、あのチャカ売ったやくざの役ですよね。太ったのかなあ。ほかに井筒監督の昔の面影がある人がいないので多分そうでしょう。かなりの脇役です。

しかし感じたのは、時代がぜんぜん違うということ。たかだか14年しかこの2本の映画は製作年が違わないのですが、中で出てくる人間は100年くらい違うような印象を受けます。あと、感じたのは角川映画は渡辺典子を主役に持ってくるシステムでしたが、この映画なんて主役のイメージがあってそのイメージに合う女優を探しているんですよ。真野きりな、ですね。演技はしゃべらせないのでばれないのですが、その存在感は断然違います。井筒監督は昔の人ですね、表現がかわいいですもの。塚本監督は今の監督で、ばっさばっさと暴力シーンが出てきます。

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