ひょんなことから観た映画の感想を書くことにしました。

 

6/2

 

「ワイルド・パーティー」ラス・メイヤー監督 1969年

このヴァージョンはカットされているらしいですね。DVDとかだといろいろな理由があるのでしょうが、時代を超えてパッケージ化されているので仕方ないこともあるのでしょう。とにかく見たことのない監督です。そして「エイリアン」が続いて、これなら気楽と思い観ました。さすがに「エイリアン2」は生半可な映画ではないです。心臓パクパクものです。

はじめにシャロンテート事件のような映像から入って(あのおぞましい事件現場というわけではないですよ)悲鳴とともに、女のソウルバンドのシャウに変わります。場所はある高校の「プロム」。こんな仕事つまらないと国道40号線を使ってLAに向かいます。この道走ったことあるんですがLAに向かって走ると夕日がまぶしいです。バンドの女の子が親戚を頼りに向かって会いに行くのです。しかし、景色がなんか懐かしいんですよ。私が始めてLAに行く13年前の映画です。ということは13年間で景色はそれほど変化していないんですね。今から13年前というと1991年くらいですから、そのころも行っているんですが、まあ空港が変わったからすごい変化したような機がするのでしょうし、高い建物が増えてますよね。

いきなり、訪ねて言ったら、「遺産相続」の話で、もらえるとのこと。そしてパーティーに誘われます。このパーティー、NYのウォーホールの「ファクトリー」なんかと違って明るい、健康な色気のあるものです。気候がいいですからね。「ファクトリー」で思い出しますが「チャオマンハッタン」はすごい映画ですよ。1965年の最高の女の子が主人公です。ボブディランもこの子を歌った歌があるくらい。

話を戻して、この映画女の子かわいいですよ。そしてルックス担当と裸担当が分かれているみたい、顔が映らないように映像化してます。というよりこのころのアメリカは意外と厳しいんですよね。なんてったって欧州が開放的です。

そのパーティーでは有名なロックバンドが生演奏しているんですが、主催者から彼女たちのバンドが紹介され演奏することになります。この主催者は有名な製作関係者みたい。当然そこで気に入られ、デビューします。ちょっと曲風は変わってしまいますがね。

そして、若い世代の風俗が描かれるのですが、若く見えないところに時代が感じられますし、いつの時代も性衝動はあるのですが、これがフロイトなどで論理的解決をしていたりするのがかわいいし、その後に自由奔放なのもエイズ以前の映画です。

しかし若さゆえに楽しいこともあるのでしょうが、結局は信じられる愛をお互いに持って生活できればいいのです。このようにヒッピーになりきれない連中の青春群像を描いているといえるのです。日本は遅れているので私たちの世代もこんな感じでした。

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