あとは映画なのか現実のこのような女の子がいるのかわからなくなるくらいに等身大の生活を映し出します。でもカレー作ったとき隣が女性だからといって「一緒に食べませんか」は普通はないですね。さすが旭川と思ったなあ。その旭川から「武蔵野」へ、先輩を介して進学するのですが、思いは強いだけに、この思い裏切るような形になってほしくないな、と思ってしまいます。何か親心みたいなものを感じてしまう。
そして「雨」がきっかけでいろいろと思い切って話ができましたね。きっかけというのは必用ですね。Aの場合はきっかけというより、必然です。あれだけ努力しているんですからね。後はうまくいくと良いですけど、大学は長いしねえ。
あまけに劇中映画がついているのですが、見る気にはなれませんでした。意外と良いところで終わったので、もう少しどうなるか見ていたかったのですが、充分です。こういう終わり方はうまいと思いました、
「時代屋の女房」 森崎東監督 1983年
これ観たとき、松竹で「蒲田行進曲」のリバイバルと2本立てだったような記憶があります。それでどうでもいいほうがこちらでした。でもこれってたかだか20年前の映画なんですが、こんな商店街や商店主の付き合いとかなくなりつつありますよね。懐かしい感じがすぐにしましたよ、喫茶店も出てくるんです。マスターが津川さん。大井町のあたりみたいなんですが新幹線が走っているので少し内陸側でしょう。雰囲気ですけど。この辺から川崎にかけて下町なんです。
あと私は夏目雅子のファンでもなんでもないのですが、この映画では結構かわいいと思いました。しかしなんといってもクリーニング屋の親父でしょう。駆け落ちをした時の思い出の切符がひょんなことで見つかってからは昔を思い出して明るく元気になるのです。いい思い出はいくつあってもいいですよね。あとは途中挿入されるイメージの世界の映像がとてつもなく映画的で良いです。この良さには今回はじめて気がつきました。映画全体の良さとも言えるのでしょう、今回この映画が良い映画だと初めて気がつきました。このようにある年齢を経てわかる映画というのもあるでしょうし、今観た映画が20年後に観るとまた違って見えるのでしょうし、面白いものですね。これは絶対に買わないタイプの映画なんですが、BOXについていたので仕方なく購入しましたし、20年前も仕方なく観た映画でした。もしかしたらよくやるのですが、ロビーで休憩していたかもしれません。映画との出会いもこう考えると、縁ですね。この映画では当時はまだいったことのない東北のシーンがあるのですが素朴でいいシーンです。いまではかなり飛行機や車で行くようになったのですが当時なぜ行かなかったかというと、目が海外に向いていたのです。時間あれば外国にばかりいってました。ですから途中、ちあきなおみだと思うんですが演歌が入るんですが、こういうつくりの映画は毛嫌いしていたと思います。いまではいい感じだなあ、と思うのですけど。
最後に「あぶさん」がいて歩道橋に姿が見えたとき、良かったねえ、と思ったのでした。
そういえば盛岡でおばあちゃんが記憶が曖昧になり主人公の気分を奈落のそこに落とすのですが、この記憶違い本当にあるみたいです。ちょうどおととい、介護の面接を受けたのですが、家族の状態ということで私も立ち会いました。そこで「本日の昼ごはん食べた?」という質問があったんです。私が「何食べたかでしょう?」と聞き返すと、食べた事実を覚えているかということらしい、これを忘れてしまう人もいるらしいんです。この記憶違いで主人公は本当に愛している自分に気がつくんですけどね。人間というのは面白いですよね。
「自殺サークル」 園 子温監督 2002年
この映画は小説と漫画があります。漫画のほうで興味を覚えました。この漫画自体はネットの中で誰かが評価していたのを興味本位で読んでみたのです。漫画は読むのに時間がかかるんですが、この漫画は1週間くらいで読めた気がします。どうも漫画の絵を何コマか見ると休憩という読み方しかできないので早く読めません。私とすると「富江」に続いて現代ホラーを見るということも今年の傾向です。ちょっと前というより昨年以前はほとんどホラーは見ませんでした。あとSFね、見ないですねえ。しかしこの脚本は映画版は評価低いみたいです。なぜかなあ。漫画は古屋兎丸とか言う人だったと思います。
かなり有名だと思うんですが、女子高校生の集団自殺(これは大迷惑だろうなあ)から始まって(実際見た人は一生忘れない景色でしょう)看護婦が次々と窓から飛び降りるシーンへ脈絡なくつながります。問題はfaxとスポーツバック。このバックの中には人間の皮膚が縫い合わせてありました。
事件の糸口が見える前に次から次に自殺者が増えます。ある高校生なんか、自殺しようなんて冗談の会話から本当に飛び降りてしまいました。そのときみんなでどんな死に方がいい、なんて冗談で言い合っていたのですが、覚せい剤中毒で死んで生きたいとか、乱交が先とか信じられない言葉がぽんぽん出てきます。本当ですかね?