レイチェル・リー・クック(Aとします)ベースがBドラムがC。でも実はこの映像ボウリング場の余興で誰も見ていないんですよ。しかし成功するんだから人生、「偶然」と必然の積み重ねですね。流行の最前線の消費者が楽しいの何の。見事に消費させられていきます。しかし思い当たる点もあるんですよ、マーケティング。そこでプッシーキャッツが本物として認められるだろう、ということは簡単に予想できます。しかしそんなに単純でいいのかなあ。予想通りDがアイドルの穴埋めに見つけます。しかしこの映画っていろいろな脇役がたくさん出てきます。アイドルの中には「チャリーズエンジェル」の犯人役の男、プッシーキャッツのマネジャーの彼女は「ギャラクシークエスト」のエイリアンで地球人と恋に落ちた女宇宙人、などです。みんな楽しい役の連中ばかりです。「友情が第一、バンドは2番目」とかわいい誓いを立てて、プロ用に仕上げられます。プロのメイクすればかなり違って見えることは周知ですよね。落ち目の人がいいメイクがつかなくて(つけられなくて)見るも無残な姿さらすケースは現実にかなり見てきてます。
そしてロックの中にサブリミナル効果入れて消費拡大というのは笑えます。楽しいですよ、この映画。三人ともかなりきわどい衣装がんばりました。しかし、Bは黒人なのでバンドから離れるようにサブリミナルがかかってます。そしてレコード会社の本拠地に。そこでは社長は子供のようです。マーケティングはしっかりしているんですがね。
そしてBCが離れようとしたときにAが気がつき、仕返しをすると、レコード会社の連中はみんなコンプレックスの塊をどうにか克服して性格がその過程でゆがんでしまった連中でした。しかしプッシーキャッツのメンバーは素直です。レコード会社の政略なしに自分の本心の歌を、心から歌ったら、そしてなんとコンサート会場でずっと好きだった人から愛の告白を受け、それを舞台の上で受け入れたら、ファンも本当の心の叫びに本当の愛に納得すると思います。そして本当にプッシーキャッツは旅立つのです。本当に楽しい映画です。
「プライベート・ソルジャー」 ジョン・アーヴィン監督 1998年
久しぶりに第二次大戦のヨーロッパ戦線を観ます。最近極東戦線ばかりで新鮮味がありますね。ノルマンディの上陸作戦の後です。バルジ大作戦とどう違うのか良くわかりませんが、面白いです。本当のことを言うとドイツ、ナチス側から描いたほうがもっと面白いのです。私たちの時代は子供の頃、まだこのような本、絵本で読んだ記憶があるのです。
まあ連合軍のほうですが、小隊を率いたAが一人生き残りかえると、大隊が危ないのですぐに新たな小隊を編成して戦ってくれといわれます。まあ当然ですが、連合軍になんで余裕がないのかわかりません。まあナチスを甘く見ていたのでしょう。
戦車が違うんですよ。タイガー戦車なんです。冷静に考えると子供のときに、ミッキーではなくて戦車の形の絵本を読んでいた私たちはまだ戦争の余波があったのでしょうか?しかし戦争はいつの時代も大将の運、配置の運、天候などの運、本当に生きるも死ぬも紙一重です。そして裏切ったやつはその場ではヒーローですが必ずあとでしっぺ返しを食います。まるっきり関係ないことですが、新兵でこの戦場に配属になるなんて運が悪いですね。ノルマンディーなら良かったのにね。ノルマンディのあと休憩できて復帰したらベルリン陥落なんて運の強い兵隊もいるのです。
この映画の戦争は連合軍が歩兵のみで、ナチスが88ミリ砲と戦車(タイガー戦車ではない)の戦いで、橋の奪取と死守の場面です。
Aのリーダーシップの浸透もひとつのテーマになってます。リーダーシップとは、その人の行動が他人に与える影響の度合いで無意識的なものを言うような気がします。そのリーダーシップがはじめは信頼を受けないのですが、だんだん浸透していくんですね。修羅場を経てわかってくるんです。
小隊のみんなが「生き抜くこと」で意見が一致したときは強い。戦車を命令なく奇襲します。そしてはじめのシーンと同じシチュエーションが生まれるのですが今度は担いでいたやつが担がれて死ぬ寸前。担いでいるのは入隊したときはどうしようもないテンポの遅い兵隊でした。ほんの数日で一流の兵隊になってました。ヒュルトゲンの森の戦いで24000人の死傷者を連合軍は出したとのこと、そしてその後にバルジの戦いになるとのこと。
ナチスもかなりの抵抗をしたんですね。
「プリシラ」ステファン・エリオット監督
ゲイがバーでショーをしてもゲイバーとかでなければ、お客さんの反応はいまいちですよね。いくら楽しんでもらおうと、性を超えた魅力をヘテロな方々にだすのは難しいのです。そんなゲイの挫折をはじめに見せられ、落ち込んで仲間に電話するとパートナーが死んだとの事、憂さ晴らしに旅行(地方公演)でもというのはいい考えです。シドニーから出発するのですが、自由を求めて西に向かうのです。何かおかしいなあ。日本で関東だと、厳しさを求めて北に行くとよく言うのですが、同じような方向でアメリカ、オーストラリアは西に向かうのでしょうか。まあ東が発展したどちらかというと都会ですから、そういう発想なんでしょうか。とにかくまっすぐの道を太陽が沈む方向をめがけて突き進む旅。