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まあ少女の投身自殺。そして女のうちに刑事と称して男が張り込みにきます。まあ普通じゃないですね。爆破犯人が向かいの棟にいるとのことでよく見えるこの棟とのことですが、この刑事変なことばかりしゃべる。実際にどういう犯人を追っているのかなんて絶対に言う訳ないでしょう。昨日の映画では刑事はまるっきり何も言いませんでした。

この刑事も胡散臭ければ、この女も胡散臭いのいです。刑事はなにか痴漢的な男ですし、すごく強引に人の私生活に踏み込んできます。女は前に若い男をつまみ食いしたのですがその男がなぜかこの団地で自殺をしているんです。

この事件を深く知っている男だったのです。それはこの死体の鑑識係。そして現場でこの女に一目ぼれをしたので、今回このような形で強引に近づこうとしたのです。まあ変態です。気持ち悪いの何の。

しかし女は縛られて、何されるかわからない状態になったとき一発逆転がありました。男が油断してしまった隙に、縛られている縄が解けて、男が脅していた凶器を手にすることができたのです。男はそれで脅しているだけだったのですが、女のほうは即座に思いっきりひっぱたきます。そして死ぬまで何回も。ここは恐怖映画のテイストです。

そして、死んだ後、その男のタバコをゆっくりと吸う女。もう投身自殺では通らないでしょう。どうするんでしょうかね。しかし自首するような女ではないことは確か。

 

カラーとモノトーンをうまく使い分けて、ちょっといやらしいつくり(後味がよくない)の映画です。

 

「花と蛇」石井隆監督 2003年

これは「死んでもいい」が良かったので観る事にしました。もともと主演女優が嫌いなので観るつもりはなかったのですが、監督に惹かれてみてます。しかし役者はあまりよくないです。最近の映画って同じ人ばかり出ているのでもう少し目先を変えたほうがいいと思う。

さらにお金持ちの夫婦にしては住んでいるところとかインテリア、身なりがダサい。こういうのがSMって積み重なっていくものではないでしょうか?別にその嗜好がないのでどうでもいいのですが作りこみが弱い、画面が主張していない感じはします。何度も言いますが杉本彩ではだめですね。

そして金持ちのくせに弱みがあって、フィクサーの前で美人?の奥さんに踊ってもらいたい、フィクサーはファンなんです、と脅され、そのまま仮面舞踏会に参加します。

あとはお勧めしません。ちょっとえぐい描写が。

 

途中画面観ないときもありましたし、杉本彩さんのファンでなければ観ないほうがいいかも。「死んでもいい」は大竹しのぶさんが裸にならなかったから良かったのかも。

「バージン・ブルース」 藤田敏八監督 1974年

この映画見た記憶がないです。しかし最近この年代から80年くらいまでの映画をよく観てますね。当時は洋画しか見てませんでした。音楽がミッキー吉野、タケカワユキヒデというのも知りませんでしたし、三井銀行が存在してます。かすかな記憶ですよ。三井銀行だけの看板というのは珍しいです。長門さんも先日の「丹下左膳」でお父さんを見たばかりです。あの弟の道場主を演じていたのが長門さんと津川さんのお父様ですよ。

また場所は幡ヶ谷近辺ですが、30年前なら記憶があるので街並みとか懐かしいものがあります、というような年になってしまいました。そして主役は女子予備校生A。長門さんは脱サラのラーメン屋のご主人(Cとします)。たまたまAの友人Bと一緒にスーパーから逃げ回ったときCと出会います。そしてハンバーガー屋に連れて行ってもらいます。たしかこのころ、マクドナルドが日本に入ってきたと思いますのでまだこういう商売もあったデすし、携帯とかないので日常的に喫茶店とかでお金使っていた時代です。あと本もよく買いましたね。

まあCも借金取りに追われて逃げていたので、Cの家に逃げるわけには行かず、寮の前にいると近くのラーメン屋の出前持ちに出会います。その男Dのところに逃げ込みます。Dが3畳一間の屋根裏で、部屋の中のポスターとか時代を感じるとともに、風呂にも入らないで寝ることができるのはこの時代の人なんです。いまはシャワーとか浴びないと気持ち悪いと私でさえ思うようになりました。Dは働いているところの出前ごまかして二人に食べ物持ってくるしABがスーパーから逃げたのは万引き見つかったからだし、Cは妻に働かせて借金取りから逃げながらも女を買うし、「お前ら、まじめになれよ」とさすがに画面に向かって言いました。みんないい加減すぎる。ラーメン屋とかばれないですかね。うちみたいに少量のケーキしか作らないとすぐにわかるんですけどねえ。

ABは仕方なくCを頼って田舎に帰るから金貸してというと一緒に行くというのです。Aの実家が農家ということで山を安く売ってもらおうとするのです。まあどうあれ、ロードムービーの始まりです。この辺から面白くなりそうですよ。このロードムービーすごいのは映画の中でABの写真撮ろうとする若者が写っているということです。予備校生を電車が着くの待って写真撮らないよね。結構町歩いている人の視線とか、完全なロケですね。監督までエキストラで出てます。

実家には警察から連絡があり、それを先に探りに来たCは聞き出してAが実家の敷居をまたげなくなります。またまた面白くなりますね。岡山周辺の案内でもしてもらいましょう。幸い岡山県は一度しかそれもツアーでしか行ったことがありません。それも、やったあ、「倉敷」行ってみたいところです。ラッキー。30年前の景色が見れる。すげえ、多分「大原美術館」の中庭で野坂昭如の歌が聞ける、という特典つきです。いいなあ。

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