リゴレットのいじめ依頼(これが後に亡霊さわぎとなります)や秘密がでてきて、そこにジルダ登場です。ここも本当に劇的に盛り上げながらもスムーズに登場します。そして親子の二重唱良いです。(ソプラノ、ジルダ役アリーダ・フェッラーニ)。リゴレットが「故郷も身よりもない」「ジルダだけが生きがいなんていっているので孤独なので異常なまでの愛情を娘に注いでいることがわかります。しかし世間から遠ざかって生きているのですね。リゴレットが退場してからの「ジルダの秘めた恋」がわかり(一目ぼれですね)「愛こそ心の輝き」の二重唱もいいです。まさにお互い一目ぼれの強い愛情が表現されます。この曲の中で「二人は愛し合っている」というフレーズも良いですねえ。ジルダの楽しそうな顔も印象的です。愛についてとくとくと語って歌い上げます。「私を愛すると」「言いました」とこのときにリゴレットが戻ってきそうなときのスリリングな音楽と「さようなら私の希望よ星よ」も良いですねえ。恋人が去ったあとのジルダの独唱「グァルティエル・マルデ・・愛する方の名」このアリアはばっちり決まってます。初恋のときめきがうまく歌い上げられていいですねえ。最後にリゴレットが目隠しをされてだまされて伯爵夫人を誘惑しろと言われている間にジルダの身に何か起こって第一幕終わります。話はすごく暗いのですが、本当に何でこんなに美しい曲なのでしょう。すべてが美しいです。話の内容はどうでも良いくらい本当に美しい第一幕で
す。
第2幕
第一幕の終わりのジルダのアリアに対応するかのように公爵の「誰が奪ったのか」「わが目に浮かぶはあのひとの涙」がいいですね。マルデが偽名でこの名を知っているのが愛の証しと歌い上げます。二人しか知らない名前ですね。
道化の勝負はどうしたのだと大衆(合唱)内容知らないで待っていたほうが良いというのですが、リゴレットがジルダが連れ去られたことに気づきます。公爵もジルダが間違って連れ去られたと思い、部屋に向かいます。ジルダを追ったリゴレットは笑われるだけですが、しかしリゴレットは「側近ども、いいや悪魔」を歌い上げます。(ジルダを守るぞと)バリトンの妙味に尽きる歌ですね。ブラボー。
ジルダはやってきてみんなにお披露目、しかし何か言いたそうなのでみんなを去らせて話を聞くと辱めを受けたといいます。そして、好きな人がいると、「日曜教会で祈るたびにある若い方と運命の出会いが」と歌い上げます。秀逸な歌で、このオペラの陽の部分を構成します。本当に愛の歌もいいオペラです。「恥辱はおれだけにと願ったはずだが」と親子一緒に歌う二重唱も最高の出来で、リゴレットの運命が決定します。敵討ちですね。ジルダは心配するのですが「そう、見てろやがてこの手でかならず敵討ちを」と第2幕は壮大に幕を閉じますが、再三言ってますが音楽聴いているだけなら、壮大なオペラだと思うでしょう。単にせむしとその娘の恋愛、恥辱仕返しと因果応報の亡霊さわぎだけなんですがヴェルディは何でこんな良い音楽をつけたのでしょう。本当に良いです。「椿姫」も娼婦ですし、そのような社会的に日の当たらない人の人生を描いたオペラの一環ですね。みんな最高の出来というのも皮肉でしょうか。
第三幕
女好きの公爵が出てきます。それも「風にゆらぐ羽のように女心は気分しだい」を歌います。この歌は白眉ですね。第三幕はここと亡霊のみでしょう。
そして娼婦といちゃつくところをジルダとリゴレットは見てしまいます。しかし、本当はジルダに対するほてった気持ちをさませたいという気持ちからです。リゴレットは仕返しするつもりでジルダに家に帰って馬と金を持ってヴェローナに行けと言います。そして殺し屋を雇いますが、殺し屋はリゴレットも殺してすべてのお金を奪おうとします。
それをジルダは聞いていて、好きな公爵の身代わりになろうとします。それで代わりに殺し屋に殺されます。リゴレットは後金を持って死体を交換に受け取り、川に捨てようと思います。しかし、「女心の歌」が遠くから聞こえてくるではないですか?ではこの死体は?顔を見てしまいます。すると娘です。悲観にくれて、先ほど、第一幕ででてきたリゴレットが伯爵と一緒にいじめた、一人の伯爵が死んでも亡霊になってやるといったことを思い出して、亡霊か、と因果応報で自分に罪が回ってきたと嘆くのです。しかし本当に良いオペラです。しかし最近すごく有名な割に中心人物がテノール、ソプラノではないカルメンといい(メゾソプラノ)、このオペラといい(バリトン)意外と上演されるケースが少ないオペラばかり見ています。
「リービング・ラスベガス」マイク・フィッギス監督 1995年
これ好きな映画なんですよ。まるで主人公みたいに酒浴びて飲みたいときにいい映画です。何がそうさせるのか、妻が逃げていったことがそんなに大きいのか、わからないですが映画制作プロデューサーです。酒が片時も離せない男(Aとする)の話です。一応R指定らしいんですが酒を飲むシーンとあのレイプシーンかなあ、あまり引っかかりはなさそうないい映画なんですが。酒を飲みながら女を口説き、だめでも女を買う、そんな生活をしながら生きている望みもなくしている状態です。首にならない方がおかしい。その退職金が出たので人に酒飲むための金を借りないですむようになり、死に場所を探してラスベガスに向かいます。