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そして現地人とともに英国軍の荷物持ちに採用されます。しかし現地人もBをおかしいと思い(スパイの可能性もある)現地人も高級部族と低級部族がいるのです。その低級部族の一人Dと話すようになります。BDは行動をともにしますが高級部族中心の反乱軍が英国軍の要塞を占拠しているところに入っていくとBだけ連れて行かれます。そこでDは単独に英国軍にこれから襲ってくると知らせに向かいます。Dも高級部族を一掃したいのでしょう。信じない英国軍は四方から攻められます。角陣を組む英国軍に攻めるときの迫力は「アラビアのロレンス」を上回ります。味方の援軍が来たと思い逃げるアラブ軍に追い討ちをかけると砂の中に隠れた兵隊が飛び出してくるし、援軍は先ほどの要塞を占領したときに英国軍から奪ったものです。Bは見た目がアラブに見えないのでこの兵隊に属してました。そして敵だということをいち早く教えるために先に飛び出したのですが、まさに英国の兵隊、それも多分Bの親友でAの今の恋人に撃たれます。映画ですから馬が撃たれて落ちるのですが、英国軍はもうだめでしょう。しかし素晴らしい戦術です。Bは親友だけ助けますが親友が自分の許婚と結婚するつもりなのをもっていた手紙で知ります、そこで現実の厳しさを知るのですが、親友もまた戦場で怪我をして目が見えません。Bが助けなければ死んでいたでしょう。そして帰国しました。BDがある程度まで送ったんでしょう。ロンドンではAが待ってますが目が見えないというのをあってはじめて知ります。そこに戦友がきて戦場でBを見たというのです。そのあと仲間の戦友を助けに刑務所に行ったと言うのです。

その後は刑務所のシーンですが、「ミッドナイトエキスプレス」みたいなものです。Dがたまたま差し入れてくれた毒薬を戦友とBは二人して飲んで死のうとします。アラブ上流階級の司令部の人間の方がしっかりしてます。同じ日に英国人捕虜が死んだと聞いたらすぐに死体置き場に行きました。タッチの差でDが救出に成功します。この薬は「ゾンビ伝説」にも出てきた薬かもですね。あの映画もお勧めです。

しかし追っ手が来ます。そこで二手に分かれますが、玉が一発しかないのでどうしても不利。最後の命の叫びを思いっきりぶつけてどうにか追っ手を殺します。この叫びは生存本能なのでしょう。愛も失ってますから。そうしてDと別れて友人を連れて英国に戻ります。Aに会うのですが、Aは「白い羽根」を返してといいます。「これはずっと僕を守ってくれた」という言葉でわかりました、Dもほかの上級原住民もこの羽根の意味を知っているか、現地ではいい意味なのでしょう。

最後に助けたAの夫となりそうな親友の演説。「両隣にいる友人のために戦う、彼らとともに過ごしたよき思い出のために」という締めくくり。結局ABは一緒になるでしょう。神の思し召しです。笑い

まあ、とてもいい映画です。

5/15

 

「連合艦隊(れんごうかんたい)」松林宋恵監督 1981年

時代は違いますが「人間魚雷回天」「戦艦大和」があまりに良かったのでこの映画初めて観ます。普通はこの手の映画この時代には時代遅れの印象で見ませんでした。

はじめに大陸での失敗を海に求めた、と出てきます。満州事変などの後ですから、海軍が出てくるのは対中国戦略が滞りをしてからなんでしょうか?

3国同盟にも時間がかかったみたいです。そして海軍が一番慎重な態度だったらしい。

そして真珠湾攻撃にさしても空母の重要性を認識していながら、なぜ戦艦大和、陸奥にこだわったんでしょうかね。というより作りきれなかったんでしょう。

海軍の命令系統は軍令部にあったけど責任が連合艦隊にあったとのこと。連合艦隊司令長官はアメリカの太平洋艦隊の壊滅をまずは考えました。とこう思うと筋が通る攻撃ですね。その前に海軍が反対していたことは忘れてはなりません。状況が戦うも亡国、戦わざるも亡国、戦わずして亡国は民族の魂を奪う、という後ろ向きのぎりぎりの選択が真珠湾だったのです。この辺昔詳しかったんですが、実体験ではないので忘れてしまいました。実際経験されている方は忘れようとも忘れることができないものだと思います。

真珠湾攻撃で空母がいなかったのが大きかったと山本長官のせりふ。それに引き換え日本は戦艦大和を作ってしまった。戦術のミスです。真珠湾攻撃は戦略の成功、空母がいなかったことは不運です。というのではないか、12月8日にする必要はなかったので空母を確認しなかったミスですね。

そしてミッドウェイ、ここに南雲機動部隊と主力部隊(山本長官含む)が出撃するにいたって、がっぷりよつの戦いをアメリカに仕掛けました。今のアメリカからするとぞっとしますけど。この頃も同じだったんでしょう。ミッドウェイのところは悔しいですね。避けていて、後ろから機動部隊を全滅させられてしまいました。日本が空母を沈められなかったのと逆に日本は空母を沈められてしまいました。アメリカのできレースだった感じですね。あとは軍部と連合艦隊との意思疎通の不徹底。かつナチスの場合もそうですが連戦連勝のおごりと休養と称しての息抜きに穴があった感じです。相手は家を奪われているのでその抵抗が大きいでしょう。これは逆に言うと、太平洋戦線よりもヨーロッパ戦線のほうが抵抗が大きいように思えます。自分の家を失っているのですから。太平洋は植民地ですからね。

次はガダルカナルです。私の昔の先生はここで生き残った人でした。とりあえず玉砕した島ですよね。すさまじかったらしいです。

空母一隻のみになってしまい、空母を守るために引き返す航空機もあり助かることは助かりますが、あとはだめです。という書き方よりも何かを守ると何かが薄くなる、というように資源に限りがありすぎました。

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