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ここで重要なのは、相手は目を見ている、そして知識は会話のいたるところで本質を突いて出てくる、さらにやばい仕事に耐えられるだけの度胸があるかをすべてチェックされているのです。私たちも人を見たら、大体信用できる人かどうかはわかりますよね。それと同じです。その人の本質は隠しても隠し切れないものです。そして信用されるんですが自分のボスに話しても信用されません。大きな仕事をしようと子分が言っているのにねえ。その程度の人物なんです。そしてだんだんAはボスから離れて自分で仕事をするようになります。当然ボスは面白くない。しかしボスは気が小さいので、大きい仕事はできないので嫉妬するんですよ。そして暗殺を計画。これに失敗してすべてを失います。

The World Is Yours、まさに天下が来ます。なにやってもうまくいく。信頼関係で結ばれているので強い。裏切るものはいません。理想の女も手にしたし、妹にも良い思いさせた。これらが最終的に裏切るのです。感情的に自己統制ができなくなるという形で。

まさに敵は身内にあり。そして自分自身もヘロイン、コカインか考えてみればよくわからないのですが、それにはまっていきます。途中マネーロンダリングが出て銀行とやりあうんですが、いまいちぴんとこなかったことがわかりました。考えてみれば、彼らの売り上げは申告できないのです。犯罪ですから、それを預金として預かるには、それも正規の預金として預かるには、帳簿の科目の操作が必要です。その手数料を利子として銀行に払えというのです。ということは法人税がなくて、利益率のいい商売で、金がたまると、これならみんなやりたがる?ので新規参入できないようなコネクションが必要なのでしょう。金がありすぎて困る状態というのは一度で良いからなってみたいですよ。

しかし成功で有頂天になっていると落とし穴が。Aには犯罪は2種類あるので(脱税、麻薬)うまく切り抜けられません。警察に目をつけられてしまいました。さてと仮釈放は刑事犯罪はいいとしても脱税はいけません。このときボリビアの友人もコカイン撲滅運動のターゲットになっていてお互い助け合おうといわれるのですが。しかし、、、ここからがこの映画のいらいらするところでどうしてもAにはできないことがあったのです。友人が送り込んだ刺客をアメリカに不案内だから案内役をしてくれと頼まれるのですが、殺したい相手の車に爆弾を仕掛けるのですけど、その車にその男の妻と子供が乗るのです。この女と子供を巻き添えにしたくないということで友人の刺客を殺し手しまいます。変なところで善意が出てしまったのです。これが人間というものかもしれません。しかし悪の道に入ったものには徹底的に悪の道へ突き進んでもらいたい。そして成功してもらいたい。

このことから信頼関係で結ばれていた友人と敵対関係になり、お互い窮地に立つだけでなく友人は刺客をAに送ります。当然です。「裏切り者は殺せ」がルールですから。

そして麻薬中毒のらりった中、壮絶な死を迎えるのです。このあたりが一番気に入らない点ですけど、いい映画です。

妹も崩れた人生になりました。悪貨は良貨を駆逐するです。サプライズのある結婚をしたつもりが友人が遊びで妹に手を出したと思って殺してしまうのです。この友人を殺したことはすごくショックなのです。

そして最後散っていくのですが、この映画を見ると親分が一番強いんですよ。当然なんでしょうが、ここまで大きくなったらブレーンが必要ではないでしょうか。彼は兵隊のまま死んでいった感じです。

ある意味いい映画です。私はこの主人公の馬鹿さ加減がたまらなく嫌いなんですけど、世間では評価は高いです。

6/5

「エイリアン」リドリー・スコット監督 1979年

懐かしいです。この映画、当時地味だといわれながら蓋を開けてみたら大ヒットしましたね。

そしてこの映画は、後から思うと、「エイリアン2」のアクションによって面白さが強調されそのオリジナルとして見直された部分もある映画です。このシリーズは「エイリアン3」も面白い。

その導入とすると、ある惑星に寄ることになって地上に降り立ってみようとする、このことだけでも、マザーシップから切り離されるということ、より孤独の世界に向かっていくということが暗示されます。そして、着陸時の故障もある時間の滞在を余儀なくされることになり、また閉ざされた空間が強く描写されていくのです。そこになぞの飛行物体の廃墟を見つけるのです。閉ざされた中での謎という、エイリアン独特の世界です。この映画とか「スターウォーズ」は新しい流れを作ったパイオニア的な映画だと思うのです。

その廃墟の中は何者かに襲われた跡があり、探すと何か卵みたいなものがあるのです。たくさんあるんですよ。今となると、近寄るなと思うんですが。

自分がこの立場で、わけのわからないものに近づくでしょうか?一回戻るんじゃないかな。

大きな卵で中が透けていて、生物が動いているのに、卵の上が開いたからといって覗き込みますかね?これが第一感染者。やはりばか者です。リプリー(A)は乗船拒否をするのです。本当に正しい判断です。だから最後まで生き残るのでしょう。しかしここでもばか者が現れて被害を大きくします。

さらに科学者がロボットだったときに恐怖はかなりのものになります。この辺は映画の中の人物の気持ちになってみてしまいますね。

そして最後、脱出船にもエイリアンが逃げ込んでいたのには参りました。これは今見ても参る。ここまで来ると観ていて疲れます。まったく気が抜けない敵ですよ。それに立ち向かうのに都合のよいものがありすぎるというのも感じるんですがこれくらいないと戦う気持ちにはなれないですよ。はじめてみたときは実は脱出成功で終わりだと思ったもんでした。実際、あんな化け物とであった時戦う気になるかどうか自信ないですよね。

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