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やってきました、そして宿場ごとネズミ捕りのように作ってあるので狭い路地行ったり来たりしているうちに仲間が離散して馬鹿殿も一人になってしまいます。そこを討ち果たす。

名目は発病で御領内に戻りてすぐに死んだとされているとのこと。

 

最後は意外と敵も味方もわからない乱戦で本当に何が起こるかわからないような感じでした。それを追い込んだ策士の勝利です。評判ほどいい映画ではないですよ。

 

もっと痛快無比な映画だと思っておりました。

6/16

 

「ALIVE (アライブ)」 北村龍平監督 2002年

オリジナルロングバージョンの方。鉄男と同じで漫画っぽくて良いですよ。

死刑執行して生き残った男(A)を利用します。「生き延びるか、もう一度死刑執行してもらうかはAの選択によります」そして生きる方を選択。24時間監視つきの部屋でほかの男(B)と相部屋で生活をします。とりあえず殺人犯同士。Bが先にAに対してちょっかいを出します。さらに魔女という女(C)が現れ、Bが会いたいというとAを殺してから来てと言うのです。このCの中に宿っている異次物(D)は強いものがあらわれると移動するためAB争わせているのです。Aが殺したのは彼女なんですね。それで凶暴性は意外とないのです。BはCを独り占めにしようとして抜け駆けをして魔女に殺されます。

この実験はこの魔女のDを兵器として利用できないかというエイリアンと同じような状況です。その実験だったのです。結構このほかにも概念がエイリアンと同じような部分あります。

Aの殺人は恋人が犯されて、遠ざけてしまうところを恋人に感じ取られて、「やさしくして」と近寄るのをなぜかナイフで刺してしまったのです。恋人の女も抱かれたいから、そして犯されたという劣等感から、強く相手を求めるように近づくのです、それで拒否してしまったのです。

そんなことを思い出させてくれた魔女の女(多分好意をAにいたいていたと思う)からDはAの体に入ります。そうすると実験という名目は捨て去り、国家のエゴでこのDの威力を実験に入ります。そして攻撃隊は相手になりません。ここがこの映画の見せ場ですが面白いですよ。撃ってきたマシンガンの弾を素手でとり投げ返すとマシンガン撃つのと同じ威力で相手に命中。全滅します。このDは魔女の父親がアフリカで遭難したときに飢えをしのぐためにサルを食べてからかかったらしいとのこと。そのサルは未確認飛行物体が墜落したときにその中を荒らしたサルだとのこと。結局は宇宙のものらしい。

まあ、どうでもいいのですが、このDの力をAは使いこなせるんです。何が違うんでしょうか?

最後に駄目押し。それはもう一体の完全兵器として培養した人間エイリアンが存在していました。この両者を戦わせるのです。しかし予想に反してAが勝ってしまう。

そしてAはこんな危ないものはいらないと自分自身自殺して抹殺するのです。

まるっきり漫画でした。せりふやしぐさ、構図どれをとっても漫画の映画でした。

6/17

 

「豚と軍艦」今村昌平監督 1960年

戦争終わって15年目の映画ですか、まだ記憶に残っている人が現役のときの映画ですね。米軍が出てきます。今だと考えられないと思いますが、日本ってアメリカと戦争したんですよね。いつも不思議に思います。山本連合艦隊長官は正しかったと思う。

そして日本の精神を恐れた米軍が行ったのは、教育の崩壊です。その崩壊された若者がすでにこの映画でも出てきます。豚の商売を始めるみたい、この若い男をAとします。

米軍の象徴として空母のポスターが出てくるところはにくいですね。空母にやられましたからね。

海軍のある街が舞台です。いまだにアメリカ海軍がいる町って那覇、横須賀、防府とかもそうだったと思いますが少ないですよね。長崎もそうかな。まあ横浜にもいますけどね。

しかし俳優はオールスターキャストに近いくらい凄いです。その辺にこの監督の底力があるように思えます。吉村実子さんって誰の奥さんだったか忘れましたが、「鬼婆」といいこの映画といい最高にかっこいい。

そういえば途中で気がついたんですがこの映画のとき沖縄はアメリカの占領下でしたね。となると防府か横須賀あたりかな。横須賀でした。看板でわかりました。海見ていると瀬戸内海のような気がしたんですが。

米軍から金を取ろうとするやつらの話です。あとは米軍からとった金をその日本人から奪うというやつらですね。しかしカンズメの汁まで飲んでしまうシーンにはさすがに時代を感じます。砂糖がおいしかったですよね。最近じゃまず女の子は、砂糖入れないで飲み物のみます。Aの彼女が勤めている食堂が雰囲気が良いんですよ。屋台みたいなんですが、人が集まってくるんですよね。まさにアジアです。とにかくAは中途半端に突っ張ってやくざ気分ですのでそんな役回りばかりなんですが、子供ができたのでまっとうな暮らしをさせたがっているんですよ、彼女が。この彼女の実家もかなり修羅場で家も汚ければ、姉妹で危なっかしい生活をしている感じです。いわゆるしもた屋です。

Aの兄貴分は癌で死期が近いし、彼女はAに愛想つかせてオンリーさんになるようなこと考え始めるし、Aを中心に変な回転をするようになります。パーティで踊り酔いまくるAの彼女のシーン良いですねえ。しかしAにとってもまあ自業自得の世界です。

しかし途中「日産生命」の看板は懐かしいしもう二度と見ることができないものです。「日産損保」も合併という形ですが、半分倒産でしたね。安田と一緒です。合併当時のソルベージマージン相当やばかったです。今でも思うのですが、金融機関の看板なんてロケで映ると懐かしい。「三井銀行」なんて懐かしいですよね。「安宅産業」なんて出てくる映画あるかなあ。

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