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映画ですが、禁酒法の時代の映画です。この禁酒法というのは楽しい法律ですね。葬儀屋の裏が隠れバーになっていてビックバンドも踊り子も入っているんです。人間って変な制限が入ると抜け道作るんですね。でも人生楽しもうという方向はいいことだと思います。しかし警察の手入れが入るんですね。バンドマンのうち主役の2人はうまく逃げたのですがギャングの裏切り者を始末するところを見てしまい、ギャングに追われるのです。隠れバーもなくなり、職も失ったばかりですので、フロリダの女だけのバンドに女装して紛れ込むのです。そこでマリリンの登場。しかし女装の彼らも「本物のレディーが来たな」といわれるんですよ。男が思っている女性像がいかにいい加減かというシーンですね。この辺から大笑いの連続です。しかし本当にこの映画はストレス解消になりました。マイアミに向かう列車の中で、マリリンと2人は仲良くなってしまうのです。トイレで隠れてお酒飲んだり、バンドの練習するのですがその途中マリリンは隠していたお酒を落とすのですがそのときも女装した男が身代わりになるし、それで演奏中もマリリンのこの男に対しての信用は高くなり見つめて練習すると男ですから張り切るし、するとマリリンは歌を歌うのです。まさにショーを見ているみたい。イヤーーいい映画ですね。女装男は「最高なバンドだな」というけどそれはそうだよ。まったく違和感なく溶け込むと、夜マリリンがベットに遊びに来るのです。 女装しても男でしょう、良い女が横に寝て、もう緊張しちゃって面白い。でも、隠れて酒を飲もうとするとみんなに知れてバンドのメンバーみんな集まってくるんですよ。すごいシーンですよ。男のベットに12人の女が押し込まれて押し倉饅頭ですよ。こんなに楽しい思いの中、フロリダにつきます。するとホテルの入るときにこの女装の男は金持ちの男に一目ぼれされるんです。

またね、オフのときバンドのメンバーで海に泳ぎに行くんですがこのシーンもいいですよ。開放感があって若さがあっていいですよ。こういうストレートな表現最近減ってますよ。さてコンサート、マリリンの「I wanna be loved by you」いやーーたまらない展開。もう監督のセンス爆発してます。いい映画ですねえ。

この後のオフで女装の二人は別々に金持ちに好かれた男のほうは女装したまま女として金持ちを連れ出して一緒にタンゴ踊るんです。もう一人の女装は連れ出してくれた金持ちのヨットに金持ちに成りすましてマリリンを誘惑するんです。この女装の二人のシーン、抱き合う二人とタンゴを踊る二人のシーンが交互に挿入され本当に笑えます。特にタンゴは最高です。結局婚約してしまうんです。マリリンのほうは帰ってきて女装した女友達(笑い)のほうに恋の悩み打ち明けるんjんです。この辺、ずるいんですが女装しているだけに女のストレートな気持ちもわかってしまうんですよ。そんなときに前に出てきたギャングが会合でこのホテルに来てしまいます。すぐにばれて追われるんですが、結局このギャングもそのボスを裏切っているので殺されます。こんな物騒なところは逃げようと最後にマリリンに別れのキスして逃げるのですが、どうやって?、金持ちと婚約しているので駆け落ちするんですよ、大笑い。それに付き添いとしてもう一人の男もついて逃げようとすると、マリリンは先ほどのキスで実は愛してくれた金持ちはすぐ近くで女装をしていた男と知って追いかけて4人で逃げていくところで終わるのです。本当に楽しいですよ。金持ちのほうは男だといってもそれでいいというし、4人で案外うまく言っちゃうかもしれませんね。そんな気になってしまうくらい楽しい終わり方です。マリリンとプレスリーはやはりスターですね。「sweet sue's」(バンドの名前)最高です。本当にお勧めです。

 12/7

「トリコロール」白の愛 キェシロフスキ監督  1994年

 

男が歩いていると鳩の糞が落ちる。いやな予感。まさに離婚調停の始まり。理由は性的不能。夫は愛しているというが妻は愛してもいないという。実際に電話をしても店に(美容院やっている、夫のほうは腕もよく、お客様がついている)訪ねてもだめ。実際に離婚成立の後、いちど試してみてもうまくいかない。夫はここで結婚式の日を思い出してみるのだが、今まで愛のメッセージを妻から受け取っていたのかもしれない。それに気づいていないのかもしれなかった。当然、妻のほうは夫をまったく忘れたい存在ですね。

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