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「ボーイズ・オン・ザ・サイド」ハーバート・ロス監督  1995年

この映画良いんですよ。レズの映画ですが、面白いんです。

はじめにNYで売れなくて疲れた黒人女性歌手(A、ウィーピー。ゴールドバーグ、良いんですよ)気分一新旅に出るんです。そのとき、パートナー募集の広告見つけます。ロスへ行ってみようと思うのです。この募集した女が(B、メアリー=ルイーズ・パーカー)で不動産業がうまくいかないで、「思い切って変化しようと」出かけるのです。似たもの同士です。しかし彼女はエイズでした。「信じれば夢は実現するものよ」これは良い言葉です。

スタート。まずはAのピッツバーグの友人のところによります(C,ドリュー・バルモア、なんていったってこの映画でファンになりました)。

その前に一泊したとき一緒に「追憶」観たのですがBは感動、Aはしらけてます。そんな感性の違い、あと、違いは白人と黒人です。Cも恋人と喧嘩中で一緒にいくことになりました。一応、麻薬を売って貯めたお金を半分持って行きます。しかしそのお金のことでもめていたので最後にはバットで殴って出て行きます。仲裁に入ったBはAから見直されます。何で一緒に生活していたのとAが聞きますが、Cは問題は麻薬のことだけと答えます。レズのAにはわからないんでしょう。結局Cは戻るというのですが、死んでいると知って逆に殴っただけに戻れなくなります。そしてCは妊娠していると告白します。Aはレズ、Bは男に振られているので、何人も男を掛け持ちする女の気持ちがわかりません。

まあ珍道中ですよ。AがレズだとBは途中で知りますし、BがエイズとAは途中で知ります。気楽なようで隠している部分あるんですね。それをAは「罪深き省略」といいます。なんてやさしい言葉でしょう。そして私の好きなニューメキシコからアリゾナに入って、インディオの部落で写真を撮っているとBは遠い昔家族で来たことを思い出します。死が近いといろいろな思い出が蘇ってくるのですね。ツーソンです。ここでBの病気のこともあるししばらく滞在することになりました。そこでAもBも音楽できるし好きなのでライブバーで働くことにしました。そうこうしているうちにBを気に入る男が現われます。Cは相変わらず男ばかり作ってます。おなか大きくなってきてますよ。しかしここで3人とも人間性を取り戻した感じが出てきます。友人というのはこんなにも素晴らしいものなのですね。

そしてとうとうBと性交渉を望みます。しかしエイズであると告白するとその男はAから聞いていた、というのです。BはAのおせっかいがたまりません。(私なら、こういうおせっかいは大歓迎ですが)Aを家から追い出します。まあCは相変わらず、男といちゃついて今度の彼氏は警官です。このキャラクターが「チャーリーエンジェル」につながったと思います。本当にいいですね。警官ですからCの犯罪について捕まえて、あとにしこりが残らないようにします。正直というのはいいですねえ。「余計なことは話さなくて嘘にはならない」けだし名言です。こうやってCを励まします。今度は母親の番です。Bの母親は「愛と青春の旅立ち」を一緒に見たあと、悩んでいるBに対して「本当の伴侶とは、どんなことが会っても最後まで見放さない人のことよ、望みとは違う人でも」という助言をするのです。最高の言葉です。そしてCの裁判の証言に向かうのです。Aと仲直りして。多分私が思うにこの3人、貧乏ですよ。どんどんお金使いますもん。しかしいいお金の使い方ですよね。友人のための裁判の証言にすぐに向かうとかねえ。設定がエイズ、黒人、レズ、犯罪、淫乱とどうしようもないのは映画だからでしょう。生まれた子供は黒人の子供でした。そして出所してあのホームに戻ってきたら、3人が揃います。「愛はお金で買えない」。3人がみんな愛を見つけた出会いでしたね。

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「機動警察パトレイバー1」押井守監督 1989年

この映画、当時はまったく存在自体知らないで、まあアニメなんて見ていなかった時代ですから、昨年、ひょんなことから見たいと思った映画です。

今はアニメも見境なく良いものは良いと評価するようになってます。いやーー、のっけから良い。音がいい。リズムがいい。これからどうなるのかわくわくしました。

そして木更津と川崎を結んでのバビロン計画(東京湾埋め立て)です。まさにバブルの発想です。この場面になったら一気にトーンダウンしました。しかし世界で認められている日本のアニメというのは嫌でも実感しました。海外の人はDVDは高くても買うので、日本人は恵まれているはずなのですが一昨年くらいからしかアニメは見ていません。食わず嫌いでした。反省。大音量で爆発的に楽しみました。あと音の定位はいいです。しかしアニメに特徴のギャグにはさすがについていけませんでした。

ロボット(レイバー)が日常的に労働力の担い手として利用されている時代の話、といっても想定1999年ですが、警察も対抗して取り締まりのためにレイバーを持ってます。しかし警察、労働者のレイバーともに暴走する気配がでてきます。事件の延長にあるプログラマーが浮かび上がってきますが、その男は自殺してしまったばかりです。まあ技術屋の言葉として「人間が(作る、使う、保守するやつ)が悪さしなければ機械は正常に動く」ということです。

なにかがきっかけで暴走するんですが、プログラムされているのか、自然でそうなるのか、どっちなのでしょう、という楽しみはあります。まあコンピューターウィルスです。あとはつぼの場面の大音量と音楽を楽しみながら最後まで一気でした。

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