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しかし鬼界カルデラの噴火。俊寛が流されたところあたりですね。やはり意味があるのですね。6300年前の噴火で全滅しましたがその前に黒潮の流れに沿うように文化や人の移動が行われていたのです。それは高知、和歌山そして東京まで及びます。そして混ざり合い、縄文人の土台が出来上がっていくのです。そうですね、マンモスハンターすなわち北の人々と、黒潮の民が混ざり合い縄文人が形成されていくのです。大きな混血です。

2/7

「プッシーキャッツ」ハリー・エルフォント監督 

これ好きな映画です。今回も初めから楽しいスタート。まあアイドルグループを作ったけど言うこと聞かないし先がないと見込んで事故死させるんですね。プロデューサー(Dとします)が。

そしてプッシーキャッツのプロモみたいな映像でスタートです。

レイチェル・リー・クック(Aとします)ベースがBドラムがC。でも実はこの映像ボウリング場の余興で誰も見ていないんですよ。しかし成功するんだから人生、「偶然」と必然の積み重ねですね。流行の最前線の消費者が楽しいの何の。見事に消費させられていきます。しかし思い当たる点もあるんですよ、マーケティング。そこでプッシーキャッツが本物として認められるだろう、ということは簡単に予想できます。しかしそんなに単純でいいのかなあ。予想通りDがアイドルの穴埋めに見つけます。しかしこの映画っていろいろな脇役がたくさん出てきます。アイドルの中には「チャリーズエンジェル」の犯人役の男、プッシーキャッツのマネジャーの彼女は「ギャラクシークエスト」のエイリアンで地球人と恋に落ちた女宇宙人、などです。みんな楽しい役の連中ばかりです。「友情が第一、バンドは2番目」とかわいい誓いを立てて、プロ用に仕上げられます。プロのメイクすればかなり違って見えることは周知ですよね。落ち目の人がいいメイクがつかなくて(つけられなくて)見るも無残な姿さらすケースは現実にかなり見てきてます。

そしてロックの中にサブリミナル効果入れて消費拡大というのは笑えます。楽しいですよ、この映画。三人ともかなりきわどい衣装がんばりました。しかし、Bは黒人なのでバンドから離れるようにサブリミナルがかかってます。そしてレコード会社の本拠地に。そこでは社長は子供のようです。マーケティングはしっかりしているんですがね。

そしてBCが離れようとしたときにAが気がつき、仕返しをすると、レコード会社の連中はみんなコンプレックスの塊をどうにか克服して性格がその過程でゆがんでしまった連中でした。しかしプッシーキャッツのメンバーは素直です。レコード会社の政略なしに自分の本心の歌を、心から歌ったら、そしてなんとコンサート会場でずっと好きだった人から愛の告白を受け、それを舞台の上で受け入れたら、ファンも本当の心の叫びに本当の愛に納得すると思います。そして本当にプッシーキャッツは旅立つのです。本当に楽しい映画です。

2/8

 

「コンタクト」 ロバート・ゼメキス監督 1997年

この映画と「オーロラの彼方へ」は本当に夜、空を見上げさせてくれる良い映画です。

はじめに電波の混線から。宇宙についてズームアウト、そんなのできないですよね。しかし銀河系がいかに小さく、地球がいかに小さいかがわかります。

子供のときの経験はかなり刷り込みが入りますが、この女科学者Aも子供のときから望遠鏡を見ているのが好きな子でした。父も「宇宙人がいるの」という問いに対して「いなければ宇宙は広すぎるよ」と答えてくれます。

そのままの好奇心をもって科学者になって宇宙との交信を試みるのです。しかし予算カット。

しかしある財閥が助けます。これが頭の良いトップがいるんですよ。まあAも地道に年をとっていくのですが、執念の引きがあります。ちょうど、ちょっと知り合いになった神学者が「いまほど人類が孤独だったことはない」などといっているときに宇宙からの合図をキャッチします。メッセージが届きます。画像はヒットラーの演説。まあ価値判断は入らないで宇宙人の独自の判断ですから文句は言えません。この辺のキャッチしてからの動き映画として緊迫してすごく面白いですよ。

そしてその解読をいち早く行ったのが財閥のトップ、彼がAにその解読方法を教えます。この飛行機(財閥のトップBは飛行機で生活している)で解読方法を教えるときのABの対応と演技、素晴らしいです。かなり印象に残るシーンです。それは惑星間移動の機械の設計図でした。それも人間にわかりやすく、定義式まで入っています。

そして政府のプロジェクトがスタート。昔の上司が表に立って功績を持っていってしまいますが、たいしたことではないでしょう。

「単純な説明ほど正しいものである」こういう説があるらしいですが、証明するの難しそうですね。母集団に何を持ってくればよいのでしょう。Aと神学者Cとの会話、「神はすべてを創造した後に、自己証明をしなかった」「人間は存在しない神を作り上げ、神のせいにしている」基本的には神という母集団(この場合は人間)以外のものがあればすべては証明されることは不完全性定理で明らかですね。

乗組員1名の戦いですね。10名から選ばれます。「日本は候補者を出さない代わりに、総合下請契約を結んだ」とここまで馬鹿にされてます。

結局、神の存在を信じるかどうか、で選考は決定します。このように人類の代表を決定するときは神の存在が大きいようです。そして聖書を曲解しているテロリストにもこの計画は中断させられます。未来の黙示録というらしい。

そしてハイライトへ。ミールからの受信、そして北海道へと展開がきれいに決まってます。映画はこうでなければ。かっこいいなあ。

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