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この映画私には大うけ。爆発しますね発言。「援助交際の売り、とかは心とか体が余裕あるうちにやっておいたほうがいいよ」と女友達を誘っているシーンなんかぶっ飛んでます。論理を超越した説得力があるのがおかしい。この世代は今20台半ばくらい、怖いですね。

風俗の経営者に役所が扮するのですがまずは高校生を買います。そしてホテルに連れ込んで値段聞きます。「下なしで10万円」役所のせりふ私と同じこと考えてます。「世の中なめているのか」瞬間私も呆然としました。役所は自分の商売が落ち込んでいて自由に援助交際されているのが気に入らないらしい。しかしその高校生、その日に子供おろして来たばかり。「今までにやり逃げ,3回、怖いのは今回が初めて」こう聞いているほうが怖くなってきます。体が痛くなってきます。現実にあるんですかね。

次のショック。渋谷でナンパを振り切ったまじめな学生(これナンパも大変だなあと思ってみていたんですが)後つけられるんですよ、これで階段あがっていってばれちゃうじゃん、と思っていたら下着売りに来ているんです。もうだめだ、唖然としてきた。店員が桃井かおりなんですがいくらつける、といわれると高校生のほうがあせっているんです。そして次に生脱ぎしてみる?といわれてそこで脱いでみて、それ売るから、といわれます。買う人いるんですよね。お金の使い方間違っていると思う。すごいお金になってしまいました。そのまま泥沼に入りそうです。痛い映画ですね。気持ちが痛い。

そして先ほど脅された生徒が仲間のところに戻ってきて会話に加わるのですが、私もなに言っているか判らなくなってしまってます。いちいち意味追っていたら疲れます。

あとはあのナンパやろうが年相応でいい恋人になる、風俗営業はそれ相応の人間が勤める、高校生は勉強、というくらいになるんじゃないでしょうかね。この路線にならないことだけを書いて見ます。すべてが危なっかしくて見ていて疲れます。

役所が風俗経営者として「なぜカラオケ付き合うだけで10万円になるんだよ」と訊きます。「常識ある大人が少なくなったからじゃないですか」「若いことお友達になりたい男が多いです」と答えになっていないんですが、できるだけお金とりたいのでいくらなら取れそうか考えていくうちに10万になったという意味でしょう。でも本当に10万払う人いたんですかね。10万円ですよ。うちのお客様で来てくれないですかね。年間飲み放題でもいいです。でも背景に「日債銀」があるので金融小恐慌の前ですね。それで相場が高いんだ。納得。

風俗経営者と先ほど脅された女の友人がお金取り返しに来て信頼関係ができ、情報をもらうということになりました。しかしカラオケはつき合わせていただきます。と仁義はわきまえてます。歌う歌は「インターナショナル」この歌知っている人には若い子はわからないですよ。

OK.予想どうりに大体なりました。うまく恋愛はめどがつくし、親友関係はできるし、風俗営業も仁義をわきまえたものになった。救いがここにありました。頭にきたといってこうならなければ許さない、といったとおりにほぼなったのにはおどろきましたがそうなるでしょう。日本人はまだ大丈夫だと思います。これからまtが物作り、働き蜂でかつ独創性を持って盛り立てましょう。友情は一番重要なものです。そして信頼は金では買えません。

最後にうまく完結するので面白かったです。ちょっと言葉足りないのですが、観てみる価値はあると思います。

3/7

「LOVE/JUICE(ラブジュース)」 新藤風監督 2000年

あまり言うことない映画です。

画像もあまりきれいではないし、生活観がにじみ出ていて、画面がにおってきそうな感じは良いと思うのですが、女の子ふたりのポジションがあいまいです。

この子達はどうして一緒に生活するようになったのでしょう?それが判らない。どちらかが根を張った生活に目覚めたとき別れるのでしょうが、まあお互い不便なく生活できるのでそのままというか、寂しさを感じないで済むから一緒という感じです。

この映画を見ていて思ったのは、孤独なんだなあ、ということ。見ていてつらいんですよ。でもこんな女の子はいくらでもいるでしょうし、男はなんか彼女がいなくても違う感じになるような気がします。男同士一緒に住むということはあるのか良く知りませんが、女の子の怠惰な感じは良く出ています。でもあの金魚屋の男もおかしいよね。あれだけ積極的にアプローチしているのに無視していていいのだろうか?

かなり期待してみた割には、つまらないかな。

しかし実際の女の子を表現はしていると思います。男は意外と女に過大な期待をかけるから外れるのであって、このような子達が普通だと思います。縁側で絵を描いたり、金魚飼ったりしてます。

レズの子の方の性的衝動の強さはなにに起因するのかは知りたかったです。孤独なんですが、それがいろいろなところで描写されます。なにかこの子は自殺するタイプですよ。

レズではない子の男友達が遊びに来たとき部屋に入れないで返したのですがそれで二人の関係がおかしくなります。しかしその男にレズのほうが犯されます。男のほうはレズの女のほうに興味があったのです。ふてくされる女と犯されたレズどちらもいい思いはしていないのですが、レズのほうは黙っていますけど、出て行きます。別れてみて気づく愛情、友情なんですがこのふたりも別れて気がつきます。そしてけじめ。「ずっと一緒にいたらほかの人を好きになれない」とレズ。まあその通りです。早く別れなさい。しかし思い出は残るよ、というところで終わり。

 

奥野ミカという子がレズの役ですがこの名前聞いたことあるんですよ、有名な子なんですかね?藤村ちかという子がもうひとりの役ですがこの子もいい子です。

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