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この回は弟子に剣の道を教えるという特殊パターンです。偶然、賞金稼ぎをするところを見られ、自分は仇を討ちたいから剣の道を教えてくれという若者。あまりに真剣なので刀も買ってやります。この時の刀屋に「八幡大菩薩」を祀ってあるのです。この八幡大神は刀鍛冶とおおきなつながりがあるといわれてますね。このとき一番いい刀を買ってあげるのですが、はじめから良い物を使えということみたいです。

しかし上達するにつけて人間も試し切りするようになるし、仇の正体を明らかにします。それは主人公でした。主人公に殺された賞金首のせがれだったのです。また生き地獄を経験する主人公でした。

だんだん精神的につらい場面が多くなってきております。最後に救いはあるのでしょうか?

9/29

 

「エクソシスト」ウィリアム・フリードキン監督 2000年

ディレクターズカットですので2000年の映画ということになるでしょう。公開当時は観にいっておりません。

はじめのイラクの遺跡のシーンは悪魔の降臨を意味して、神父と戦うことを暗示するのです。そしてその悪魔が降り立つところは子供。

はじめのうちは医学に頼っているのですが、悪魔の帰依とわかってから神父との戦いです。しかしこんなまじめな映画なのに怖いシーンをクローズアップさせて大ヒットしたのにはいまさらながら驚きます。神父の前に精神科医の登場ですが、そこで少し少女の中になにかがいるのがわかりますが、何がいるのかは不明です。そして神父はイラクでの悪魔の彫り物と対面したときになにか嫌なものを感じた通り悪魔と戦うことになります。

そこに至るまで、警察とこの子供の家族が出会うきっかけの殺人事件が起きてその捜査の過程でこの子供の周辺が浮かび上がるのです。

悪魔祓いをする神父はイエスズ会の神父で悪魔祓いをするには悪魔の帰依の証拠が必要だという手段を説明します。この辺は今回始めて気がついたこの映画のまじめな部分です。そして認可されるまでこの神父も懐疑的でした。しかしどうしようもない証拠が出てくるので、学長に悪魔祓いを申請して、冒頭のイラクにいた神父の登場となるのです。冒頭のイラクからここまで出てくる神父は別の若い神父なのです。ここで話が冒頭の悪魔との対峙とつながってくる。この悪魔祓いはキリストの御力を借りて悪魔を立ち去らせるというものです。

ではなんでこの少女に悪魔は宿るのか?子供でさえ悪魔の前に屈するということの間接的な証明だからです。

9/30

 

「キル・ビルvol1」クェンティン・タランティーノ監督 2003年

この監督は実は嫌いです。つまらない。それでもやはりこの映画の登場人物には興味があり、観ることにしました。

しかし結果は自分のつぼにはまりました、というしか表現がないほど面白かった。元ネタの映画がわかると面白いらしいのですが、「恨み節」とかが映画で流れるだけで十分違和感がありました。

 

しかしここまで日本を写されると、海外でこんな映画観る人いるのかね?と思ってしまう。そのくらい、わざとらしい、日本とマカロニウェスタンの影響の下にあります。でも製作現場の監督を見ているとかなり楽しそうなんで、こちらも楽しく受け入れるべきだよね、と思ったらめちゃくちゃ楽しめました。しかし、観るまで実は気がつきませんでしたが、続編があり、話が続いているのでそこまで観ないとなんともいえないでしょう。

10/1から10/5まで旅行です。

10/6

「グッバイ・モロッコ」ギリーズ・マッキノン監督 1998年

最後に「HIDEOUS KINKY」と子供たちが言うのですがそのシーンはいいですよ。

1973年かな、ロンドンから女の子2人を連れて逃げ出してモロッコのマラケシュに言った女の話です。ご主人はロンドンに置いたまま。

結局「子はかすがい」のパターンです。

子供たちが先に大道芸のピエロと友達になってついでお母さんもというパターンです。旦那は詩人で浮気あり。そして現地の人と恋愛してみたいのでしょう。

とにかく子供が無邪気にはしゃいでいる映画です。そしてこのピエロの故郷に行くと恋人が予期せずにいます。たぶん子供も生まれたばかりなんでしょう。

ですから男は居心地が悪くて、出て行こうとするのです。しかし英国の女は、居場所が見つかった感じでほっとしているのです。そして犯罪者なのです。それで自分のほうから身を引くのです。そのため、一家はマラケシュにまた戻ります。そこで金持ちの英国人に会い拾われる感じでいろいろと諭されるのです。その家でかかっているオペラは「リゴレット」。上の女の子が6歳くらいなんですがもう分別があり、母親よりよく物事を判断しているのです。そのことを英国人のご夫妻に話したら、ロンドンに戻るべきだと、といわれる。シタノ子供は4才くらいかな、どちらかというと遊びたい盛り。この二人の女の子の考え方の相違も面白いですよ。

あとは風景がいい。「シェルタリンスカイ」に負けないくらいにいい景色です。それにジェファーソンスターシップなどをはじめとするこの頃の音楽。「SOMEBODY TO LOVE」とか大好きでした。

しかし上の子供が病気になり帰国するしか方法がなくなります。しかしお金がない。そのときピエロだった男が仕事に使う制服を金に換えて航空券を買ってくれます。しかし当然、逃げなければならない身になったので3人に会えません。しかし最後に例のおまじないをお互いに言うシーンが用意されているのです。なんというか異国のやさしさが感じられる良い映画であるとともに、愛情の深さを感じます。子供たちも一生忘れない出来事だったと思います。

この映画はお勧めですよ。

10/7

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