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さらにお金持ちの夫婦にしては住んでいるところとかインテリア、身なりがダサい。こういうのがSMって積み重なっていくものではないでしょうか?別にその嗜好がないのでどうでもいいのですが作りこみが弱い、画面が主張していない感じはします。何度も言いますが杉本彩ではだめですね。

そして金持ちのくせに弱みがあって、フィクサーの前で美人?の奥さんに踊ってもらいたい、フィクサーはファンなんです、と脅され、そのまま仮面舞踏会に参加します。

あとはお勧めしません。ちょっとえぐい描写が。

 

途中画面観ないときもありましたし、杉本彩さんのファンでなければ観ないほうがいいかも。「死んでもいい」は大竹しのぶさんが裸にならなかったから良かったのかも。

7/11

「スカーレット・ディーバ」アーシア・アルジェント監督 2000年

この監督の父親の作品集を買ったついでに、先に観ることにしました。というより夜観るのに父親の作品は怖いから、こっちにしたというのが正論。

しかし、男女構わず、抱いたり抱かれたり、自分自身がするのを監督するというのはさすがに何か精神的に行き詰った感じでしょうか、とにかく裸の自分というのを見つめなおしている節もある映画です。あと映像が、かなり安いカメラ使っているので素人みたいな仕上がりですが、これはこの手の映画では成功していると思います。

自分がスターという設定もなかなか出来ないですが、その日常の普通性と異常性を交互にクローズアップすることで女としての一個人を感じさせてくれるような感じもする映画でした。孤独感と飢餓感が主人公を覆いつくしているのはわかるんですが、俳優としての欲望を監督として実現したのか、かなり自分自身もハードな演技をするとともに出演者にもそのような演技を求めます。ある有閑マダムの愛欲の世界という感じ。余裕があるから出来ることです。そしてその果てに精神的に崩れていくさまはなかなか観ていて迫力あります。この崩れ方は女性特有なので、よくわからないのですが、女には女の悩みがあるんですよ、きっと。

そして映画は途中でストーリーが破綻しますけど、これはこの映画を製作するときに思いついたアイデアでしょう。その製作の苦労が映画に挿入されてます。映画って儲けようとして作ると違った作品になるでしょうし、結果は予測できないものでしょう。かなり博打的な道楽商売だと思いますけどね。

最後には恋人にも裏切られて、どうしようもないときに、信仰心が芽生えて終わり。そのマリアの姿を自分自身に似せて作り、さらに王子(イエス)が光り輝く中登場して終わるのです。これは暗示に過ぎないのですが、まあ終わり方はいいですね。もう孤独を克服したのですから。

 

ちょっと「17歳のカルテ」みたいな部分もある内容でした。普通は観ないと思いますが偏見を持つほどひどい内容ではありません。こういうときジャケット、ポスターがいけないと思います。

m_i08.gif (1119 バイト)昔に書いたこと(2003,11/21より)

m_i08.gif (1119 バイト)昔に書いたこと(2003,12/14より)

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